点検・車検のこと

義務はあるけど罰則がない 不思議な車の法定点検の期間と費用

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法定点検の期限

車は自分の命を含め人の命を預かることもある大事なパートナーですよね。人間にも健康診断があるように車にも健康診断があります。車両の様々なパーツを定期的に点検して安全で楽しいドライブができるように日ごろから心がけましょう。

法定点検という言葉はよく聞くけど、意外に詳しくは知られていないので、車検との違いや、点検の内容や注意点について紹介します。

法定点検とは

エコ車 点検
道路運送車両法49条に明記されていますが自動車の使用者は点検整備記録簿を車内に据え置き、点検した内容と日時を記録しておかないといけません。道路運送車両法は道路運送車両の安全性の確保と公害の防止なども含め車に関する環境が発達して公共福祉の増進を図ることを目的としているものなので、道路運送車両法48条で車が安全に運転できるように国土交通省が期間を定め車両点検を義務付けています。

自家用車の場合は12カ月点検24カ月点検があります。マイカーには義務付けられていませんが、3カ月点検と6カ月点検があります。こちらはバスやトラック、レンタカー等の不特定多数の乗客を乗せたり、たくさんの荷物を積んで走ったりする事業用車両が義務付けられています。

対象は
3カ月点検 バス・トラック・タクシー、大型トラック、乗用車以外のレンタカー
※事業用車の場合、義務付けられている3カ月点検を怠ると、三十万円以下の罰金に処する。とされています。

6カ月点検 中小型トラック、レンタカー

マイカーには12カ月点検と24カ月点検は義務付けられていますが、罰則はありません。

法定点検と車検の違い

法定点検と車検は一見似ている印象を受けますが、内容と目的はかなり違います。

まず車検は、道路運送車両法に定められる自動車の構造,装置,乗車定員等が安全性や公害の防止についての項目を保安基準に適合しているかどうか確認するためのものです。こちらは受けないと罰則があります。前歴がない場合違反点数6点 前歴がある場合はそれ以上、.30日間の免許停止.6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金、などが科せられます。

法定点検とは、予防整備とも呼ばれいて、不具合がある場所や不具合が出そうな部分について、故障やトラブルなどを次の点検時までに起きないように点検や整備を行うものです。こちらは義務付けられていますが罰則はありません。努力義務となっています。罰則はないですが、重大な事故につながる恐れがあるので点検は必ず受けましょう。

法定点検の項目

ステアリング関連
パワーステアリングのベルトのゆるみや損傷

ブレーキ関連

 

ブレーキ関連の点検

ブレーキペダルの遊びと踏み込んだ時の間隔
ブレーキの効き具合

駐車ブレーキ関連
踏みしろの大きさ
ブレーキの効き具合
ブレーキのホースやパイプの状態
漏れや損傷の有無、取り付けに不備がないかの確認

マスターシリンダー、ホイールシリンダー、
ディスクキャリパーについて

液漏れの有無

ブレーキドラム、ブレーキシューについて
ドラムとライニングの隙間が適正か
シューの摺動部分とライトニングの摩耗具合

ブレーキディスクとパッドについて
ディスクとパッドの隙間の大きさ
パッドの摩耗具合

走行に関わる部分

タイヤの溝を点検

タイヤの溝の摩耗具合やひび割れの状態の確認
ホイールナットやボルトの締め具合

動力装置関連
クラッチについて
ペダルの遊びやクラッチを切った時の床との隙間

トランスミッションとトランスファーについて
オイルの量と漏れなどがないかの確認

プロペラシャフトとドライブシャフト
連結部分に緩みがないかチェック

電気装置関連
点火装置について
点火プラグ
点火のタイミング
ディストリビューターのキャップの状態

バッテリーのターミナル部分の接続状態

エンジン関連
エンジンについて
排気の状態
エアクリーナーエレメントにつまりがないかなどの点検

オイル漏れ

冷却ファンベルトの緩みと損傷の有無
水漏れ

排気パイプとマフラーの緩みと損傷の有無

法定24カ月点検項目

法定12カ月点検のものに加えて

ステアリング関連

ハンドルの操作具合

ギアボックスと取り付けに緩みがないか
ボールジョイントのダストブーツに亀裂や損傷がないか
ロッドやアームに緩みやがたつき、損傷がないか

ホールアライメントのチェック
パワーステアリングのオイル漏れ塗料の確認
取り付けのゆるみの有無

マスターシリンダー、ホイールシリンダー、
ディスクキャリパーについて

それぞれが正しく機能するか
摩耗具合と損傷の有無

ブレーキドラムの摩耗具合と損傷の確認

ブレーキディスクの摩耗と損傷の確認

走行装置

法定点検 ホイールナットの点検

フロントとリアホイールのベアリングのがたつき

サスペンションの取り付け部と連結部のゆるみやがたつき、損傷の有無

ショックアブソーバーの油漏れと損傷の有無

動力装置
シャフトの自在継手のダストブーツに亀裂や損傷がないか確認

ディファレンスのオイル量とオイル漏れの確認

電気装置について
配線の緩みと損傷の有無

エンジンについて
燃料装置に漏れがないか

排煙装置について
ブローバイ・ガス還元装置の配管に損傷がないか
メターリングバルブの状態の確認

燃料蒸発ガス排出抑止装置の配管に損傷がないか

チャコールキャニスターの詰まりと損傷の有無
チェックバルブが正しく機能しているか

一酸化炭素等発生防止装置について
触媒反応方式等排出ガス減少装置の取付けに緩みと損傷がないか確認
減速時排ガス現象装置、二次元空気供給装置、排ガス再循環装置の機能に不具合がないか
一酸化炭素等発生防止装置の配管に損傷がないか、取付にがたや緩みがないか確認

エグゾーストマフラーが正しく機能しているか

法定点検 排ガス関連のチェック

ボディについて
フレームなどの取り付け部分に緩みや損傷がないかのチェック

を行います。

法定点検の費用

点検は、自動車整備店、ディーラー店、カーショップ、オートバックスなどの大手カー用品店、ガソリンスタンドなどで受けることができます。
テンポの種類によって価格は変わりますが以下にディーラー店での点検の相場を掲載しますので参考にしてください。

  • 軽自動車:9,000円~14,000円
  • 排気量 1000~1500cc:10,000円~16,000円
  • 排気量 1800~2000cc:10,000円~17,000円
  • 排気量 2000cc~3000cc:11,000円~20,000円
  • 排気量 3000cc~:12,000円~26,000円

法定点検を受けるメリット

法定点検の期限

  • きちんと点検を受けている履歴が残るので買取査定で有利に働くことがある
  • 通常の運転状況で不具合や故障が起きた場合は点検項目に該当する箇所だとメーカー保証が受けられる
  • 整備不良等が原因で事故が起こった場合に運転手の法的責任が軽くなる可能性がある

法定点検を欠かさず行っている、という事実が様々な面で有利に働きます。
また、点検時に不備や損傷の危険がある場合に、有償のことが多いですが修理をしてくれます。
運転中に故障して動けなくなってしまうとレッカー代など余計な費用も掛かってしまいますので、トータルで見ると車にかかるコストを抑えられる可能性が高いです。

まとめ

法定点検と費用のバランス

法定点検には罰則こそありませんが、車の故障は重大な事故につながる危険性が高いので、運転中に故障しないように点検を欠かさず行ってマイカーの健康状態を保ちましょう。
点検の時間は問題がなければ1時間程度で済みますので、カーショップやディーラー店でしたら雑誌を読みながらくつろいでいるうちに終わってしまいます。
車の健康寿命を延ばしてあげられるようになるべくこまめに点検は受けてあげましょう。

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